※この記事は「男性が怖い」と感じている方へ向けて、過去の「望まない性的な接触」に触れる記述があります。
読むのがつらくなったら、ここで閉じても大丈夫です。あなたの心が最優先です。
- わたしは:男性が怖い=男性恐怖症だと思ってた
- 男性が怖い原因:小学生の時の出来事(トラウマ)
- 心の傷が、どす黒く大きくなっていく。
- 「いい男性」でも消えない反応があった
- 親からの圧力:「結婚しなさい」が当たり前だった
- オーストラリアとの違い:隠すしかなかった
- 合コン・アプリで感じた「ズレ」:思いやりの形が違う
- 「この人は大丈夫かも」と思えた小さな出来事
- 結婚できた理由は「距離感」だった
- 今の生活:「ベタベタではない、いい距離感」
- でも、女性に触れられると心がほどけた
- 女性に惹かれる時の感覚:「心が美しい人」
- 男性との関係と女性との関係の違い
- レズビアンという「選択」ではなく「結果」
- 結論:男性が怖いことと、女性が好きなことは同じじゃない
- 次に読む(内部リンク)
- つらい時の相談先(外部リンク)
わたしは:男性が怖い=男性恐怖症だと思ってた
だから私はずっと、「男性が怖い」という感覚の正体を探していました。
長い間、「男性が怖い」と感じていました。
強引さ、威圧感、力の強さ――いわゆる「オスらしさ」に、理由の分からない恐怖が出てしまう。
だから自分のことを「男性恐怖症なんだ」と思っていました。
でも、40代になって気づいたんです。
私の中にあったのは、単なる「男性恐怖症」だけではなく、トラウマと、そしてもう一つ――「本当に惹かれていたのは女性だった」という事実が重なっていたのだと。
男性が怖い原因:小学生の時の出来事(トラウマ)
男性が怖いと体験したのは小学生の低学年のころ。
いつも、近くの公園で遊んでいました。
友達が帰ってしまった夕方も、一人で公園に残ることが多かったです。
ある日、そこに近所のおじさんが声をかけてきました。
知っているおじさんです。
「一緒にベンチに座ろうか」
私たちはベンチに座って、お話をしていました。
その時のことは、今でもあまり覚えていません。
何について話していたのか…思い出せません。
しかし、その次の瞬間は、鮮明に覚えています。
おじさんは、突然キスをしてきました。
舌が口の中に入ってくるキス。
気持ちが悪かった。
でも、おじさんは言いました。
「ジッとしていて」
訳も分からず、私は怖くて動けませんでした。
小さな私には、何が起きているのか分かりませんでした。
ただ、何か「いけないこと」が起きているんだということは、なんとなく感じていました。
それが終わると、おじさんは言いました。
「これは誰にも内緒だよ」
そして帰っていきました。
その時、私は涙も出ませんでした。
何が起きたのか分からないから。
そして、その夜から何かが変わった気がします。
心の傷が、どす黒く大きくなっていく。
そこから、私の中での「何か」になっていきました。男性が怖い。
初めのうち、「変なことが起きた」くらいの感覚でした。
やがて、思春期に入り、大人になり、年を重ねるにつれ…
その心の傷は、どんどんどす黒く、大きくなっていったんです。
そうやって、男性への違和感が育っていきました。
強引な人は特に嫌いになりました。
力の強い人も、怖いと感じるようになりました。
触れられるのが、気持ち悪い。
興奮した時のあの呼吸音――あのおじさんのような呼吸音が、本当に怖かった。
そして筋肉質で硬い体も、嫌だった。
毛深さも、苦手だった。
結局、全部が恐怖でした。
私は、男性が怖かったんです。
理性では「この人は優しい人だ」と分かっているのに、身体が拒否する。
そのギャップが、いちばん苦しかったです。
「いい男性」でも消えない反応があった
それでも、優しい男性ももちろんいました。
性行為の最中に「ヤメテ」と言うと、止めてくれる男性もいました。
思いやりのある男性も、たくさんいました。
ところが…
どこかで、恐怖と気持ち悪さを感じてしまうんです。
それは、相手の優しさとは関係がありませんでした。
なぜなら、私の力で抵抗できない、という恐怖があったから。
男性の肌の毛深さ、という気持ち悪さ。
興奮した時の呼吸音、という恐怖。
体が密着した時の筋肉質な硬い体、という違和感。
だからこそ、全部が一緒に起きるんです。
理性では「この人は優しい人だ」と分かっていても、身体が反応してしまう。
その葛藤は、本当に苦しかったです。
「男性が怖い」という感覚は、私にとって簡単に消えるものではありませんでした。
親からの圧力:「結婚しなさい」が当たり前だった
日本に帰国してから、両親からのすすめが始まりました。
「いい加減、いい年齢なんだから結婚とか考えなさい」
「一人じゃ生きていけないのよ」
「子どももほしいならそろそろ計画立てないと、体力的に子育てが大変になるわよ」
ずっと、ずっと言われ続けました。
さらに、親戚からも同じプレッシャーがありました。
「女性は結婚が当たり前」
「いい男性を見つけなさい」
そういう圧力の中で、私は思い始めました。
「結婚しなければ…」
オーストラリアとの違い:隠すしかなかった
オーストラリアでは「女性が女性を好きでもいい」という世界を見ました。
しかし日本に帰ってくると、そういう話をしたら周囲が引いてしまいました。
当時は、ゲイについての理解もまだされていない時代です。
それより、もっとニッチなレズビアンなんて、理解が得られるはずがありません。
だから、誰にも言わなかったんです。
そして、社会的期待に従うことにしました。
合コン・アプリで感じた「ズレ」:思いやりの形が違う
こうして、親からの圧力に従い、私は合コンやマッチングアプリで、男性の恋人を探し始めました。
何人か会いました。
メールのやり取りでは、素敵なことを言う男性たちでした。
ところが、実際に会ってみると…
結局はエッチが目的だったり、傲慢で女性が望む思いやりや気づきがなかったり。
つまり、女性と男性は、何から何まで違うんだ。
そう感じました。
もちろん、男性だって思いやりがあります。
ただし、女性が嬉しいと感じる思いやりと、男性が女性のために考えてくれる思いやりには…
ズレがあるんです。
細かいズレ。でも、そのズレが積み重なると、大きな溝になる。
そういうことを繰り返し経験しました。
「この人は大丈夫かも」と思えた小さな出来事
その中でも、少しだけいいなと思う男性がいました。
彼は、やると決めたら一人でやる、という人でした。
「友達と体を鍛えて登山しようと決めたのに、友達はさっさと鍛えるの止めちゃったんだよ、まったくさ。でも俺は登山すると決めたから今も鍛えてんの」
そう、言っていました。
2日おきにしっかり体を鍛え、ひとりで登山をしていたほどです。
つまり、自分の気持ちを大切にしている人だ。
そう感じました。
それに、私とのデートでは、話をよく聞いてくれました。
そして、私の実家の犬が亡くなった時期のデートがありました。
彼は、暗めの服を着てきました。
1杯目のお酒の時に、彼は言いました。
「献杯」
その瞬間、私は思いました。
「この人は『大丈夫』かもしれない」
結婚できた理由は「距離感」だった
あの時も、彼は沢山我慢してくれました。
詳しい理由は言わず、私は彼に言いました。
「私、少しアレが苦手なの。だから途中で止めてっていうかも」
彼の返答は…
「ゆっくりでいいよ」
その言葉が、全てでした。
実は、今でも苦手です。
だから、私がマッサージをするのが主なんです。
なぜなら、私の方が触れてほしくないから。
しかし、彼は自分のものではなく、オモチャを使って私を喜ばせようとしてくれます。
温かい心遣いには、本当に感謝しています。
彼は体を鍛えることが好きなので、あまり求められることもありません。
つまり、彼だったからこそ結婚できたんだと思います。
今の生活:「ベタベタではない、いい距離感」
彼は今も、自分の時間を大切にしています。
子どもと一緒に休日は出掛けたりもしますが、ベタベタな関係ではありません。
夫にとっても、私にとっても…
良い距離感で生活ができています。
でも、女性に触れられると心がほどけた
ところが、女性に触られるのは…大好きなんです。
現在のパートナー、千恵に触られるのは、本当に心地よいです。
一方、女性同士での裸の触れ合いは、美しいと思えるんです。
なぜ、こんなに違うんだろう?
そしてやがて、その答えは、シンプルだったことに気づきました。
女性に惹かれる時の感覚:「心が美しい人」
惹かれる時は、どんな感覚か…
まずは、綺麗な人だなと思います。
カッコイイ女性だなとも思います。
ただし、それは「見た目の美醜」ではなく…
「心の美しさ」「心のカッコよさ」なんです。
品がある。凛としている。
そういう人に、私は惹かれる。
特に、和美人な人が好みなんです。
「素敵な人だな~、お話したいな~」
こんな感じで、お近づきになりたい。
そうつまり、その先は相性だと思います。
男性との関係と女性との関係の違い
男性に心が動くことは、実はありません。
そのタレントが可愛いと思ったのは、人間らしい可愛さがあったからで…
性的な目で見たことは、今までありませんでした。
現実の男性にも、です。
女性に関しても、基本的に性的になにか感じることはありません。
素敵な人だと思ってからが、始まりですから。
つまり、男女関係なく、恋の始まりは…
相手に何かしらの好意があってからなんです。
しかし、その後の「繋がり」が、全然違うんです。
男性との関係は、恐怖と気持ち悪さが伴う。
女性との関係は、安心感と心地よさが伴う。
だからこそ、それが全ての違いなんです。
私にとって「男性が怖い」という感覚と、「女性が好き」という感覚は、同じではありませんでした。
レズビアンという「選択」ではなく「結果」
今だって、レズビアンを「選択」した訳ではありません。
好きになった人が、たまたま女性だったという…
「結果」に過ぎないから。
つまり、その気持ちの「結果」を、どうこの日本社会の中に自分らしく落とし込めるか。
それが、私の課題なんです。
堂々とカミングアウトする人もいるし、私みたいに隠し通そうとする人もいます。
社会の目なんか気にしなくていいよ!と思う人もいるかもしれません。
ただし、やっぱり気になるし、自分だけでなく親や周りの人へも影響が出てしまう。
本当の気持ちは、相手と私の中だけに確実にある。
だからこそ、それが確かめられれば…それでいいのかと思います。
女性の場合、キスとかしなければ、外で多少イチャイチャしていてもゲイの方と違って、あまり怪しく見られないのは…
幸いかなとは思いますね。
結論:男性が怖いことと、女性が好きなことは同じじゃない
男性が怖いことと、女性が好きなことは、同じではありません。
恐怖は、トラウマから生まれることがある。
しかし「好き」は、心から生まれるんです。
もし今あなたが「男性が怖い」と感じているなら。
それは恐怖症かもしれないし、過去の傷が関係しているかもしれない。
そして同時に、「本当に惹かれる相手」が女性である可能性もあります。
どれも、あなたが悪いから起きることではありません。
なぜなら、あなたの感覚は、あなたのものだから。
複雑でもいい。
隠さなければならなくてもいい。
あなたの「本当の気持ち」を、信じてください。
相手と自分の中だけに確実にある、その気持ちを。
その先に、本当の幸せが待っているんです。
次に読む(内部リンク)
「男性に触られて違和感がある」「女性に惹かれる気がする」――その感覚を整理したい方へ。
▶ 男性に触られて違和感。女性に惹かれ始めた時に気づいたこと
「これって恋?憧れ?心地よさ?」と迷う方はこちら。
▶ これって好き?それとも憧れ?レズビアンが恋愛感情を見分ける方法

